世界にはばたく、誇り高き職業人に。

「どんな生き方をしたいのか」。この問いを先送りにして、とりあえず学歴のために勉強しておくという時代は過ぎ去りつつある。「なりたい自分」を広げながら、そこから選びとった夢を目標にし、さらに目標を現実にしていってほしい。確かに、仕事のおもしろさ、厳しさ、やりがいを知ることは、これまでの日本の学校教育の中では難しかった。地域の中でも、仕事をしている大人の姿を見ることはあまりない。すると、どうしても「とりあえずの勉強」になってしまって、やる気も生まれにくい。実は、これは大学でも同様だ。学問を究めている教授を見ることはできても、実務的な仕事を極めている社会人を見る機会は少ない。GCA は、国際的に活躍できる職業人を育てるユニークなプログラムとして、これからのキャリア教育の頂点となるモデルといえるだろう。オーストラリアの地で、職業人としての誇りを大きくふくらませて、世界にはばたく若者が育っていくことを楽しみにしている。
(2007年寄稿)
市川 伸一(いちかわしんいち)│教育心理学、認知心理学/東京大学大学院教授 1953 年生まれ。学習指導のカウンセリング的アプローチからさらに踏み込んで、実践する教育心理学者のスタイルを作った先駆者。学習、推論、理解などに関する認知理論を背景に、学習指導法や評価の開発的研究を行う。





















