グローバルキャリア力は社会に革命をもたらす。

『13 歳のハローワーク』という子どものための職業図鑑を作った動機は、実にシンプルだった。子どもに限らず人間というものは、興味があること、好奇心が刺激されることに対しては、無理なく自然に、しかも自主的に集中力を維持できる。だから、どうせ働くなら、イヤイヤながらやる仕事よりも、ワクワクするような仕事を選んだほうがいいと思ったのだった。このグローバルキャリアアカデミーは、そういったわたしの考え方に、さらに国際性を加えた画期的なものだ。若い人々にとって「どうやって生きていくのか」という問いは非常に重要で、それは「どういったキャリアを身につけるのか」という人生の戦略に直結している。多くの若い人が「キャリア」の重要性に気づいて、無理なく自然に努力を重ね、自立できるようになると、おそらく社会全体にも革命的な変化が訪れるだろう。
(2007年寄稿)
村上 龍(むらかみりゅう)│小説家、映画監督 1952 年生まれ。武蔵野美術大学中退。大学在学中の76 年に『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、第75 回芥川賞を受賞。その後、小説、エッセイ、対談集など、幅広い分野で活躍。『13 歳のハローワーク』など話題作を発表し続けている。





















