福武会長の講演会が11月29日開催されました。
<福武会長の講演要旨>
3期生が落ち着いて、楽しく学んでいる様子を見て嬉しく思う。日本で大学に行く人とは志の違う人たちの中で、刺激を受けながら一つひとつのハードルを越えて成長していく、"勉強の仕方"に気付いたのではないか?社会人になると、意外と"自分でハードルを設けて越えていく"ことが難しくなる。仕事とは、自分の仕事や役割を与えられてしまうもの。今、社会に出るまでの短い間かもしれないが、"自分でハードル(目標)を設けて乗り越えていく"という貴重な経験をみんなはしている。だからぜひここで"自分の成長の仕方"を身につけて欲しい。世の中には、たくさん難しい問題がある。その問題を解決することがこれからみんなに課されていく。問題を解く"公式"を知っていれば、かなり高い確率で解くことができる。
そこで言っておきたいのは、闇雲に勉強するのではなく、一つひとつ確実に基礎を勉強することが大事だということ。なにか"やりたい"ということがあるときに、その中のエッセンス(ベースとなるもの)を発見して欲しい。それが発見できなければ、一つの仕事しかできなくなる。今、時代はどんどん変っているからこそ、こういった原理・原則を持たないとやっていけない。変化していくものにみんな注目しがちだが、それだけではダメになる。
こうしてオーストラリアにいるみんなは、日本にいては気付かなかった色々な考え方、情報、ものの見方があること、多様性の文化への"気付き"があるはず。一つの世界だけにいると、本当は色々な見方があるにもかかわらず、一つの見方しかしないから新しい発想が生まれない。新しい発想がなければ、成長のチャンスも少なくなる。成長するのは、新しい市場や新しいマーケット、新しいお客様があるからではなく、"新しい気付き"がみんなの中にあってこそ、成長するのだ。では、"新しい気付き"はどうしたら起きるか。例えば自分と違う発想をする人と話すときなど。日本で日本語だけで話すのと、英語を使っていろんな国の人と話すのとでは、気付きも情報も違ってくる。ただ、せっかく情報があっても、"問題意識"がないと、情報をうまく引き出せないし、やりたいことにうまく結び付けられない。だから、「自分が何がしたいのか」「何が問題で課題なのか」深く考えて欲しい。
それから、将来のためにもう一つ。リーマンショック以降、思考は変わった。アメリカでは、ソーシャルビジネスやNPOといった団体が就職トップを占めるようになった。要するに、お金だけを求める時代ではないということ。「社会で役に立つ」そのために自分自身を認めてもらえるような仕事に就きたいと思うようになった。時代の大きな変化だ。みんなにもそういった感覚を持ってもらいたい。海外に出て、世界で自分のスキルや価値を認めてくれる場所があるかもしれない。向上しようとしている気持ちも含めて、自分の価値を認めてくれる場所。認めてくれれば、どんどんスキルも上がる。日本人ではあるけれど、"地球人"として活躍するために、技術やスキルの習得、それ以上に一緒に学ぶ人たちに負けないという気持ちで勉強して欲しい。すると、必ず注目され広がっていく。自分の持ったスキルで、世界で認められるようになる。だから、これからも頑張って欲しい。